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何次元かの何かを

それって、どれくらい?

   

「そこそこお腹が減ってる」とか「思ったより売れてる」とか。程度を表す言葉は、会話の中でも”よく”登場します。(今ここでも!)

このような言葉が、情報を共有する際に思わぬすれ違いを生むことがあります。

ちょっと聞きたいことがあるんだけど

外出している時に、友達から電話がかかってきました。前に二人で話していた、あるイベントについて確認したいとのこと。聞かれたものの自分も記憶が曖昧で、家に置きっぱなしの走り書きのメモを見るしかありません。

「そっかー。結構急ぎなんだけどなー。」

そう言われたので、帰ったら連絡すると言って電話を切りました。

用事もそこそこにして、急いで帰宅。散らかった机の上からメモを発掘して、友達に電話をしました。

「ありがとう。助かったよ。けど、週明けでもよかったのに。」

結構急ぎと聞いたので、今日中はおろか1分でも早い方がと思ったら・・・。

情報という観点で見ると?

友達にとっては、必要になるまでにその情報を得ることができたので、目的をきちんと達成することができました。しかし自分にとっては、ついでに済ますことができたはずの買い物ができなかったため、日を改めて出かけることになります。

「友達」という枠だけで考えると、損得は何も変わりません。しかし「友達+自分」という二人の枠で見ると、「自分がもう一度外出する」という無駄が生じてしまっています。情報のあいまいさにより、ロスが発生しているのです。二人の間で、「結構急ぎ」の度合いが共有されていれば、未然に防ぐことができたでしょう。

こういった程度を共有するには、「月曜の昼までに」とか「今日の22時までに」のように、誰にとっても共通の尺度で言い換えるのが良いです。それが難しい場合も、「自分の用事が終わってからでいい」とか「今度会うときまでに」など、二人で共有できる尺度と比較することでも、曖昧さを軽減することができそうです。

情報を利用する上で、曖昧さを少しでも減らすように意識することが大切です。

 

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Takayuki Katagiri

展示物やサイトやゲームの企画、情報整理、ディレクション。 Webアプリやスマホアプリの開発。

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